Art Works Ushio Sakusabe サクサベウシオ

FLOATING THE WAVED LINE 2004

浮波曲線 2004
ハーゲンビュッヒャー/ハイルブロン、ドイツ
鉄筋、自然石、ステンレスワイヤーロープ, 針金
h4m × w12m ×d5m (永久展示)

Another Angle

  • Photo. A. Glinin

At Art Works

  • 作品の設置位置を決める 2004.10.1
  • 作品を設置するための作業台を作る 2004.10.2
  • 作品を設置するための作業台を作る 2004.10.4
  • 長さが7mで直径10ミリの鉄筋を色々な長さに切断する 2004.10.6
  • 鉄筋を約100本に切断する。そして27本の同じ長さに並べて整理する 2004.10.7 -1
  • 半径4.2mに鉄筋を曲げて作業台の上に置いていく 2004.10.7-2
  • 作業台の上に置いた27本の鉄筋を針金で縛り丸い束にする 2004.10.11
  • 鉄筋の上に自然石を置き、溶接して固定する 2004.10.12 -1
  • 鉄筋の上に2個の自然石を固定した 2004.10.12-2
  • ステンレスワイヤーで鉄筋と自然石を天井や壁から吊るす 2004.10.13
  • 32本のステンレスワイヤーで吊るし終わる 2004.10.14 -1
  • 作業台を取り壊して、バランスの微調整をする 2004.10.14-2
  • オープニングパーティ 2004.10.15

Press

Comment

  • メクトヒルド バウワー・バーベル

サクサベウシオの仕事『浮波曲線』によせて

 

メクトヒルド バウワ―・バーベル
NEUE KUNST IM HAGENBUCHER(ハイルブロン,ドイツ)の概念と編成における責任者
2006年3月 ハイルブロンにて

 

ドイツ・ハィルブロン市のNEUE KUNST IM HAGENBüCHER の空間には、重厚で威厳に満ちた雰囲気が漂っている。
台形状の空間は約600m×m、そこには22本の柱が立ち、壁には22ヶ所に窓がある。 2004年秋、サクサベウシオはこの空間において「Das LAGERHAUS」(倉庫)プロジェクトのための作品を制作した。
制作過程において、横長にしつらえられた複雑な構造の木製の足場の上に、結束された鋼材が上げられている。その鋼材の上には近くに流れるネッカー川の河床から運ばれてきた自然石が設置され、それらの石はこの地域の自然にあるありのままの姿である。作家の手は加えられてはいない。 この作品の制作は、その全重量をまず床の上に置いた状態から始められ、それらがあたかも自力で浮いているように見えるまで徐々に時間をかけて上げられていった。
しかし実際の作品は、柱の間に張られている非常に繊細なほとんど可視できないほどのステンレスワイヤーで支えられている。目に見えるのは、石を載せられた鋼材が空間に自由に躍動している姿だ。そこには重さと軽さが同時に表現されている。 作品の持つ緊張性の高さと共に、その絶妙なバランスは空間にある種の軽やかささえも与えている。重心が変わり中心が移項することで、作品はその独自の位置を見出さすこととなった。
今までとは違った均衡が確立され、慣れ親しんだ基準点が消滅することにより、空間はこの作品によって開放されることになる。 作品はあたかも飛翔の一瞬のようにも見え、床へ落ちるはずなのに落ちてはいかない自在な動きにも見える。
その静止した飛翔力という、いわば脅迫にも似たこの緊張には心がかき乱される。欺き、不快な経験と慰め。力と無重力の新しい法則がこの空間にもたらされているようだ。これは飛翔の夢なのだろうか? でなければ幻影か、観念なのだろうか? 飛翔は様々な呪縛にもかかわらず可能なものなのだろうか?

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